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2012.02.02 Thursday  | - | - | - | 

藤沢周平『驟り雨』

驟(はし)り雨
藤沢 周平著新潮社 (2003.11)通常2-3日以内に発送します。

激しい雨の中、一人の盗っ人が八幡さまの軒下に潜んで、通り向いの問屋の様子を窺っていた。その眼の前へ、入れかわり立ちかわり雨宿りにくる人々。そして彼らが寸時、繰り広げる人間模様……。表題作「驟り雨」をはじめ、「贈り物」「遅いしあわせ」など、全10編を収める。抗いきれない運命に翻弄されながらも江戸の町に懸命に生きる人々を、陰翳深く描く珠玉の作品集。

10編とも良かったです。
特に、表題作の「驟り雨」が好きです。
でも、いろいろ読んでいくと、さすが藤沢周平でも、似たような作品が出てきて、展開が見えてきますね。と言いつつも、どの作品も、その作品独自の味わいがあるので、充分楽しめるからいいのですけどね。

藤沢周平の短篇集を出している出版社によって、収めている作品が違うので、すでに読んでしまった作品もありました。
やはり、出版社を決めて読んだ方が良かったかな…
2005.09.30 Friday 16:38 | comments(0) | trackbacks(0) | 本・・・藤沢周平 | 

藤沢 周平『秘太刀馬の骨』

秘太刀馬の骨
秘太刀馬の骨
藤沢 周平
北国の藩、筆頭家老暗殺につかわれた幻の剣「馬の骨」。下手人不明のまま六年、闇にうもれた秘太刀探索を下命された半十郎と銀次郎は藩内の剣客ひとりひとりと立合うことになる。やがて秘剣の裏に熾烈な執政をめぐる暗闘がみえてくる。

NHKでドラマ化になったので、慌てて読みました。
面白い。
「馬の骨」という剣法自体が実に魅力的だし、その遣い手を探す過程が実に面白い。
銀次郎は、「馬の骨」遣い手を見つけ出すため、遣い手であろうと疑われる6人が抱える弱みをつかみ、その弱みで相手を立ち合いに持ち込む。(ちょっと、やり方が汚いけど。)
で、その6人の悩みは、それぞれなんだけど、ちょっと切ないものもあったりと、この点の描き方が、さすが、藤沢周平って感じ。

で、肝心の「馬の骨」の遣い手だけど、普通に読めば、半十郎が確信する人物なんだろうけど、どうも、納得できない。
ってことで、この小説を読んだ読者の間でも、「一体、誰が真犯人なんだ?」と意見が分かれているらしいです。
う〜ん、誰だろう。

クライマックスのシーンには、私は、ジーンときちゃったんだけど、
この実に見事な描き方から考えると、文庫解説の出久根さんの言うとおり、あの人が真犯人なんだろうか…。

ドラマでは、小説とは違い、銀次郎が主人公らしいですが、一体、真犯人は誰として描くのかしら。
2005.08.30 Tuesday 06:31 | comments(6) | trackbacks(2) | 本・・・藤沢周平 | 

藤沢 周平『日暮れ竹河岸』

日暮れ竹河岸
日暮れ竹河岸
藤沢 周平
江戸の十二カ月を鮮やかに切りとった十二の掌篇と広重の「名所江戸百景」を舞台とした七つの短篇。それぞれに作者秘愛の浮世絵から発想を得て、つむぎだされた短篇名品集である。市井のひとびとの、陰翳ゆたかな人生絵図を掌の小品に仕上げた極上品、全十九篇を収録。これが作者生前最後の作品集となった。

余分なものを一切省いた、研ぎ澄まされた感じのする短篇の数々でした。生前最後の作品集だそうですが、藤沢周平作品の極みみたいなものを、何となくですが感じました。
私は、藤沢作品の切ない話が好きなのですが、同じ切なさでも、どこか、ほろ苦い切なさの話が多い短篇の数々で、私としては、ちょっと辛かったかな〜。でも、どれも良かったですが。
残念なのは、小説の発想の元となった浮世絵が文庫には紹介されていなかったこと。どんな絵なのか分からなくても、充分に楽しめるのですが、やはり、どんな絵だったのか、知りたかったな〜。まっ、自分で調べればいいだけですが…。
2005.02.14 Monday 10:19 | comments(4) | trackbacks(1) | 本・・・藤沢周平 | 

藤沢 周平『静かな木』

静かな木
静かな木
藤沢 周平
藩の勘定方を退いてはや五年、孫左衛門もあと二年で還暦を迎える。城下の寺にたつ欅の大木に心ひかれた彼は、見あげるたびにわが身を重ね合せ、平穏であるべき老境の日々を想い描いていた。ところが…。舞台は東北の小藩、著者が数々の物語を紡ぎだしてきた、かの海坂。澹々としたなかに気迫あり、滑稽味もある練達の筆がとらえた人の世の哀歓。藤沢周平最晩年の境地を伝える三篇。

ああ、藤沢周平作品だな〜と、実感できる短編三篇。
特に、表題でもある「静かな木」を読むと思いました。
落語家の立川談四楼が解説で、この「静かな木」の一文を取り上げつつ、
「大欅の下『〜生きていれば、よいこともある』と孫左衛門は思う。こういうセリフが聞きたくて読みたくて、読者は藤沢作品に向かうのである。」
と述べている。
あっ、私も、そうかも…って、ちょっと苦笑い。私も、すっかり藤沢周平中毒患者なのかも。
『〜生きていれば、よいこともある』という、何だかお決まりのような、お説教じみたセリフが、小説の中に出てきたら、ちょっと冷めてしまうことが多いけど、藤沢周平の場合、そんな風には決して感じない。これは、巧い構成や文章の違いなんでしょうね。

「岡安家の犬」もどこかユーモアがあって良かったし、「偉丈夫」は、藤沢周平最後の短編とのこと。こちらも、ユーモアがあって、とても良かった。でも、これが最後の短編だったんだ…と思うとしみじみ。
まだまだ読んでいない作品がいっぱいあるから、少しずつ、楽しみながら、読むのだ。
2004.12.30 Thursday 18:52 | comments(0) | trackbacks(1) | 本・・・藤沢周平 | 

藤沢 周平『夜消える』

夜消える
夜消える
藤沢 周平
酒びたりの父親が嫁入りの邪魔になると娘に泣きつかれた母親、岡場所に身を沈めた幼馴染と再会した商家の主人、五年ぶりにめぐりあった別れた夫婦、夜逃げした家族に置き去りにされた寝たきりの老婆…。市井に生きる男女の哀歓と人情の機微を鏤骨の文章で綴る珠玉の短編集。単行本未収録の名品七篇。
夜消える
にがい再会
永代橋
踊る手
消息
初つばめ
遠ざかる声

市井物の短編集。いいですね〜。
藤沢周平の描く女性って、女として嫌な面も描かれているんだけど、巧いんだな〜と思う。(と、解説の人も書いていたので、誰でも思うことでしょうが…)

で、どれも良かったけど、「踊る手」が、本当に良かった。これは、女性を描いたものではなく、子供が主人公の話。
ほろりとさせられます。そして、ラストシーンが、本当に、いいんだな〜
心の底から、うぁ〜と何とも言えない気持ちが込み上げてきます。自分でも、顔が微笑んでいるのが分かったもん。(でも、単に、良かったぁ〜という気持ちだけではないんだな〜上手く言えないが…)
この「踊る手」だけでも、読む価値ありでした。(大げさかな…)
2004.12.10 Friday 12:20 | comments(0) | trackbacks(0) | 本・・・藤沢周平 | 

藤沢 周平『花のあと』

花のあと
花のあと
藤沢 周平
娘ざかりを剣の道に生きたある武家の娘。色白で細面、けして醜女ではないのだが父に似て口がいささか大きすぎる。そんな以登女にもほのかに想いをよせる男がいた。部屋住みながら道場随一の遣い手江口孫四郎である。老女の昔語りとして端正にえがかれる異色の表題武家物語のほか、この作家円熟期の秀作7篇。

武家物と市井物の短編7作。どれも良かったぁ〜。
「雪間草」や「花のあと」に出てくる女性のかっこいいこと。惚れ惚れしちゃった。
「冬の日」は、心が温まる話。ラストは、良かったぁと素直に喜べました。
「旅の誘い」は、あの安藤広重の話で、この短編の中では、異色でしたが、面白かった。
「悪癖」は、ユニークだし。
いつもながら、風景描写も美しく、何度も読み返したくなる、後味のいい短編集でした。
2004.11.28 Sunday 18:51 | comments(0) | trackbacks(0) | 本・・・藤沢周平 | 

藤沢 周平『凶刃―用心棒日月抄』

凶刃―用心棒日月抄
凶刃―用心棒日月抄
藤沢 周平
好漢青江又八郎も今は四十代半ば、若かりし用心棒稼業の日々は遠い…。国元での平穏な日常を破ったのは、藩の陰の組織「嗅足組」解散を伝える密命を帯びての江戸出府だった。なつかしい女嗅足・佐知との十六年ぶりの再会も束の間、藩の秘密をめぐる暗闘に巻きこまれる。幕府隠密、藩内の黒幕、嗅足組―三つ巴の死闘の背後にある、藩存亡にかわる秘密とは。シリーズ第四作。

用心棒シリーズ第四作。最終作。
ああ、これで終わりなんだ…と思うと、寂しいな〜と思いつつ、読みました。
今までが連作短編であったのに対し、この最終作は長編。内容もですが、読み応えがありました。
藩の秘密は一体何のなのか?黒幕は誰なのか?今までの作品とは一味違って、サスペンス性が高いです。もう、ワクワクして読みました。

しかし、一方では、寂寥感がいっぱいの作品でした。哀しく、切なく、寂しい。以前までの市井の人々や同じ用心棒仲間の細谷とのユーモア性はほとんどありません。
第三作目から16年の月日が流れ、その月日の重さを感じます。

この作品を読んでちょっと思ったのは、男の人、特に中年以降の人が喜びそうな話だろうな〜と。
又八郎も歳を取り、お腹にも肉がついたとありますが、まだまだ格好良さを保っているようで、16年ぶりにあった佐知と再会し、また結びつきがあり…。そして、国には、愛すべき妻もいて…。かなりのモテモテぶりだもん。

とにかく、面白かったです。醤油の実とかカラゲとか、美味しそうな食べ物も良かった。食べたくなりました〜
2004.11.21 Sunday 11:48 | comments(2) | trackbacks(0) | 本・・・藤沢周平 | 
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